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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】「角栄世代が偉大すぎた」 新潟は今、崩壊の危機に直面している

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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】
「角栄世代が偉大すぎた」 新潟は今、崩壊の危機に直面している

上越新幹線浦佐駅東口に立つ田中角栄元首相の銅像=新潟県南魚沼市(小沢慶太撮影) 上越新幹線浦佐駅東口に立つ田中角栄元首相の銅像=新潟県南魚沼市(小沢慶太撮影)

                   

 絶大な影響力があった田中角栄元首相らが築いた「保守王国」の新潟は今、崩壊の危機に直面している。24年衆院選こそ自民党は県内全6選挙区を制したものの、26年は3区で旧民主党候補に勝利を許し、比例復活も含めた自民党議員6人のうち5人が得票数を減らした。全員が当選4回以下で、党県連会長の長島忠美衆院議員(5区)は「次の衆院選も全区で厳しい戦いになる」と危機感を抱く。

 凋落(ちょうらく)の背景には何があるのか。そのヒントが上越新幹線浦佐駅(南魚沼市)の東口にある。左手をポケットに入れて右手を上げ、越後三山を見上げる角栄氏の巨大な銅像だ。

 浦佐駅の27年度の1日平均乗車人数は688人で、上越新幹線の全駅で最少だ。関係者によると、当初は越後湯沢と長岡間を直線で結ぶ案が検討されたが、大和町(現南魚沼市)を地盤とする角栄氏の影響力で「くの字形」に曲がり、両駅間に浦佐駅の設置が決まったとの説がもっぱらだ。

 角栄氏は地元の声を丁寧に聞き、特に新幹線や高速道路などのインフラ整備に力を入れた。利益誘導との批判も意に介さず、絶大な支持を得た。これを確実に票に結びつけたのが、鉄の結束を誇った角栄氏の後援会「越山会」だ。

 会員は最大9万人を超え、選挙区内の支部は300以上。元越山会青年部長の星野伊佐夫県議は強さの理由を「嫌々でなく、みんな『越山会に参加させてほしい』との気持ちで入ってきた」と振り返る。

 選挙では実動部隊となって絨毯(じゅうたん)爆撃のように選挙区を回った。「雪国の生活を良くしてほしい」との熱意が田中王国の動力源だった。

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