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【敵基地攻撃能力】60年間実現せず…急務は高高度ミサイルへの対策

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【敵基地攻撃能力】
60年間実現せず…急務は高高度ミサイルへの対策

 敵基地攻撃能力をめぐる議論の歴史は「挫折の歴史」と言っても過言ではない。政府は昭和31年に憲法9条の下でも敵基地攻撃能力の保有が可能と答弁しているが、60年以上たっても実現には至っていない。平成25年末に防衛計画大綱が改定された際も、専守防衛逸脱の恐れがあるとして公明党の反対などで能力保有を見送った。

 このため、北朝鮮の脅威に対処する自衛隊の役割は、主にミサイル防衛(MD)システムが担っているが、現時点での課題は少なくない。中でも、防衛省関係者が懸念を強めるのが「ロフテッド軌道」を描く弾道ミサイルだ。

 ロフテッド軌道は、通常の弾道ミサイルよりも高い高度1千キロ以上に打ち上げる方式。北朝鮮が2月12日に発射した新型弾道ミサイルは昨年6月の中距離弾道ミサイル「ムスダン」に続き、ロフテッド軌道での打ち上げを狙った可能性がある。

 自衛隊が現在運用している海上配備型迎撃ミサイル「SM3ブロック1A」の到達高度は約300キロだ。ロフテッド軌道では、ミサイルが高高度から直角に近い角度で高速落下するため捕捉は難しく、迎撃できないとされている。

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