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【北ミサイル発射】迎撃困難なロフテッド軌跡狙う? エンジン、発射台も改良

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【北ミサイル発射】
迎撃困難なロフテッド軌跡狙う? エンジン、発射台も改良

北朝鮮の労働新聞が13日掲載した、新型の地対地中長距離弾道ミサイル「北極星2」の発射実験の写真(共同) 北朝鮮の労働新聞が13日掲載した、新型の地対地中長距離弾道ミサイル「北極星2」の発射実験の写真(共同)

 防衛省は、今回の北朝鮮のミサイル発射について、通常よりも高い高度に打ち上げて迎撃を難しくする「ロフテッド軌道」を狙った可能性があるとして詳しい分析を急いでいる。エンジンや発射台の改良により事前探知が一層困難になったとも指摘されている。

 防衛省などによると、「北極星2」と称する中距離弾道ミサイル(IRBM)の高度は約550キロに達した。防衛省関係者は「距離の割に高い高度だ。発射の角度が急なロフテッド軌道だった可能性は否定できない」と指摘する。

 北朝鮮が昨年6月に中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射したときも高度は1000キロを超えた。発射を繰り返すことで、ロフテッド軌道での飛行技術を高めている恐れもある。

 これに対し、防衛省のミサイル防衛(MD)の海上配備型迎撃ミサイル「SM3ブロック1A」は到達高度は300キロ程度でしかない。このため高度千キロ以上まで到達可能な「SM3ブロック2A」を米国と共同で平成33年度の配備を目指し開発している。

 一方、ラヂオプレスによると、朝鮮中央放送は13日、金正恩朝鮮労働党委員長が「液体ロケット発動機から『大出力固体』ロケット発動機へと確固として転換した」と述べたと報道。韓国軍も固体燃料が使用されたとの認識を示した。

 液体燃料が発射前に注入作業を必要とするのに対し固体燃料はミサイル内で貯蔵が可能で移動も容易になる。ムスダンには液体燃料が使用されており、北極星2は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を基に開発されたことがうかがえる。

 また、無限軌道型(キャタピラー型)の移動式発射台の存在も新たに確認されており、ミサイル発射の探知・識別はさらに困難になるとみられる。

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