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【東京都予算】全事業に終期設定 「ワイズスペンディング(賢い支出)」貫く“小池流”

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【東京都予算】
全事業に終期設定 「ワイズスペンディング(賢い支出)」貫く“小池流”

記者会見で2017年度予算案について説明する東京都の小池百合子知事=25日午後、都庁 記者会見で2017年度予算案について説明する東京都の小池百合子知事=25日午後、都庁

 「持続可能性」「ワイズスペンディング(賢い支出)」にこだわり、豊洲市場(東京都江東区)移転延期や2020年東京五輪・パラリンピック会場見直しを打ち出した小池百合子都知事。初の予算編成でも“小池流”を貫き、積極的な事業見直しを行いムダを排除、過去最多の新規事業を生み出した。

 今回の編成で小池氏が構造改革したのは、予算案に盛り込んだ約4800事業すべてに終期を設定したことだ。これまで終期を迎えたものの事業評価を行い、拡充や継続などの可否を判断。結果的に新年度予算案に過去最多の382件の新規事業が盛り込まれ、約720億円の財源も確保した。

 これまで都の事業で終期を設けていたのは全体の約2割に過ぎない。都幹部は「本格的な見直しがないまま継続する事業もあった」と指摘。今回の改革で「活発な議論が増えた。終期設定は事業発展の良い機会になる」といい、効果的な予算編成に向けて職員の意識は変わりつつある。小池氏も「各局が見直すきっかけとなった」と振り返る。

 結果として、新年度予算案では積極施策が目立つ一方、民間主導で実現可能な事業に対しては予算化を見送るなどのメリハリをつけた。ただ、小池流とはいえ「事業によってはすぐに効果が出ない」(都幹部)ことも確かだ。目先にとらわれない事業評価を踏まえながら「賢い支出」のバランスを取ることが求められている。(社会部 大泉晋之助)

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