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【天皇陛下の譲位】光格天皇の「あるべき天皇像」を模索した姿は天皇陛下に通じる 東大名誉教授・藤田覚

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【天皇陛下の譲位】
光格天皇の「あるべき天皇像」を模索した姿は天皇陛下に通じる 東大名誉教授・藤田覚

 江戸時代末期に在位した光格天皇(第119代 1771~1840年)は、幕府との対立を辞さず、天皇と朝廷の権威復活を図り、現皇室の礎を築いたことで知られる。光格天皇をはじめとした近世皇室史を研究し、『幕末の天皇』(講談社学術文庫)などを著した東大名誉教授の藤田覚氏(70)は、譲位を希望される天皇陛下と光格天皇の共通点を指摘した。

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 光格天皇と現在の天皇陛下には似通った部分があるように思います。それは「あるべき天皇像」を自らの手で描かざるをえなかったという特別な境遇です。

 天皇陛下の直系のご先祖である光格天皇は、傍系の閑院宮家から即位しました。天皇に即位する皇族は普通、幼少時代から「天皇になるための教育」を受けます。周囲からさまざまな教えを受ける中で「天皇かくあるべし」ということが自然と身につく。

 しかし、光格天皇はそうした経験が全くなかった。「天皇はどうあるべきか」「どうあるべきでないか」を試行錯誤を繰り返しながら、模索せざるをえなかったわけです。

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