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【次期衆院選】自民党、春にも弱小候補を複数差し替えへ 先輩議員が地元で潜入調査 保守分裂のリスクも

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【次期衆院選】
自民党、春にも弱小候補を複数差し替えへ 先輩議員が地元で潜入調査 保守分裂のリスクも

 自民党は8日、次期衆院選に向け、選挙基盤が弱い複数の若手議員を今春にも公認内定者から外し、差し替える方向で調整に入った。野党共闘が実現すれば当選1、2回の若手123人の当落が選挙戦の行方を左右する。若手の必勝態勢を構築するため、先輩議員がそれぞれの選挙区に入って状況を調査し、差し替えの是非を最終判断する。

 党内では次期衆院選で議席減は避けられないとの見方が強い。現在292議席の約4割を占める若手について、党関係者は「少なくて10議席、多ければ30議席ぐらい減る」とみている。

 執行部は若手を選挙基盤の強弱などから3分類。約40人は風頼みの体質が強く次期衆院選での勝利が危ういと判断している。昨年から中堅の先輩議員がそれぞれ3、4人の若手を受け持ち、個別に改善策を指導してきた。今年から若手の地元に入り、県連幹部や地方議員らにヒアリングを行う。

 また、党員獲得実績に加え、後援会活動や国政報告会の状況、対立候補を含めた選挙区事情を丹念に調べる。古屋圭司選対委員長に最終報告し、差し替えを判断する方針だ。同時に新たな有力候補者の発掘も本格化させる。ただ、差し替えに踏み切った場合、対象の若手が反発して無所属で出馬し、「保守分裂」の選挙となるリスクがある。

 差し替えを急ぐのは、衆院解散・総選挙を秋以降と想定しているためだ。後任の候補予定者にとって夏のお盆休みに地元のイベントに顔を出すなど知名度を上げる機会が不可欠となる。

 萩生田光一官房副長官は「活動状況次第では候補者を差し替えるのが安倍晋三総裁(首相)の意向だ」と警告してきたが、差し替えを断行することで若手全体をさらに引き締めたい考えだ。

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