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【プーチン大統領来日】なぜ安倍晋三首相は日露防衛協力を急ぐのか 膨張する中国脅威、露との間にくさび

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【プーチン大統領来日】
なぜ安倍晋三首相は日露防衛協力を急ぐのか 膨張する中国脅威、露との間にくさび

日露首脳会談(ワーキング・ランチ)で挨拶する安倍晋三首相とプーチン大統領(左) =16日午後、首相官邸(納冨康撮影) 日露首脳会談(ワーキング・ランチ)で挨拶する安倍晋三首相とプーチン大統領(左) =16日午後、首相官邸(納冨康撮影)

 また、こうした日露の信頼醸成は、中露の間にくさびを打ち込むことにつながる。広大な国土を有するロシアと中国はランドパワーの代表格で、東西に広がるロシアの長大な領土は中国に北部から覆いかぶさる。「特権的な戦略パートナー」(プーチン露大統領)の中露だが、潜在的な脅威ともみなしている。日本がロシアを味方につけ、中国にとって「脅威」と映れば、中国は相応の軍事力をロシアに向けて張り付けなければならない。

 中国にとって日露接近は匕首(あいくち)を突きつけられた気分なのか。国営新華社通信は15日配信の論評で「ロシアを対中包囲網に取り込もうとするのは独り善がりの妄想に過ぎない」と日中露のバランスが変容することに強い警戒感を示した。

 中国は兵器の国産化を進めるが、最新鋭対空ミサイルシステム「S400」やスホイ35戦闘機を購入するなど、最先端装備はロシアの技術導入を必要としている。ただ、このまま中国が莫大(ばくだい)な軍事費を投じて国産化を進めれば、軍事技術でもロシアを凌駕(りょうが)するのはそう遠くない。対空戦闘能力に優れたイージス艦や対潜哨戒機P3Cなどをそろえ、高い任務遂行能力を持つ海自は露軍にとって脅威でもあるが、協力関係ができれば日露双方の防衛力にプラスに働く。

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