産経ニュース

【プーチン大統領来日】領土交渉の「壁」は日米安保条約 露、オホーツク海の要衝軍事化を警戒

ニュース 政治

記事詳細

更新

【プーチン大統領来日】
領土交渉の「壁」は日米安保条約 露、オホーツク海の要衝軍事化を警戒

 ロシアが北方領土を返還する場合、非軍事化を求める可能性もある。多くのロシア人が住むノルウェー領スバールバル諸島をめぐっては、1920年に締結された条約で非武装地帯とすることが定められている。専門家の間では、北方四島でこうした条約を締結する案も取り沙汰されている。

 だが、仮に歯舞・色丹が返還されても、露軍が国後・択捉から撤退することは考えにくい。防衛義務の適用除外も日米同盟全体への影響が懸念される。米政府が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を日米安保条約5条の対象外とする口実を与えかねないためだ。

 日本政府内には「沖縄方式」を模索する声もある。本土復帰前の沖縄をめぐり、米政府が日本の潜在的主権を認める一方で米軍を駐留させたように、露軍が駐留を続けることを意味する。だが、北方四島が面するオホーツク海は、米本土を狙う潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載する潜水艦の活動海域。日本の施政権下で同盟国・米国を脅かす活動を容認する矛盾を抱え込むことになる。(杉本康士)

「ニュース」のランキング