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【日露首脳会談】「ゼロで終わった」元島民ら落胆 若い世代は「思い引き継ぐ」

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【日露首脳会談】
「ゼロで終わった」元島民ら落胆 若い世代は「思い引き継ぐ」

北方領土・歯舞群島の貝殻島や水晶島が見晴らせる北海道根室市の納沙布岬ではコンブ漁師の武藤正幸さんが、浜で採ったコンブを干していた。日ロ首脳会談について「主権はロシアで共同経済だなんて、金だけくれって言ってるようなもの。なんにも期待してない」と手厳しかった=16日 北方領土・歯舞群島の貝殻島や水晶島が見晴らせる北海道根室市の納沙布岬ではコンブ漁師の武藤正幸さんが、浜で採ったコンブを干していた。日ロ首脳会談について「主権はロシアで共同経済だなんて、金だけくれって言ってるようなもの。なんにも期待してない」と手厳しかった=16日

 「ゼロで終わったに等しい」-。北方領土の帰属問題に具体的な進展が見られないまま、2日間にわたる日露首脳会談が16日に終了したことを受け、元島民や関係者は落胆の表情を浮かべた。

 今後の返還運動を担う若い世代は、「よりよい解決策を見つける」と元島民の思いを引き継ぐ考えだ。

 「主権が戻ってこないと意味がない」。約20年にわたって返還運動に身を投じてきた国後島出身の池田英造さん(83)=北海道根室市=は、今回の結果に強い不満があるという。

 安倍晋三首相は元島民の自由訪問を進めるにあたり、高齢化した元島民への「人道的な配慮」を強調したが、「主権が戻らないなら島に帰らなくてもいいとの信念でやらないとだめ。間違った路線のまま進んでいる」と指摘した。

 北方領土教育について研究する「根室管内北方領土学習研究会」会長で、北海道別海町立上西春別小学校の横沢英三校長(56)も「一番大事な帰属の問題が動かなかった」と眉をひそめた。教師として「四島の主権は日本にあることをきちっと教える」との信念を持つ横沢さん。ロシアのプーチン大統領が経済協力ばかりに言及しているとして、「お金だけ取られるのでは」と不安を口にした。

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