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菅義偉官房長官、TPP採決延期に危機感 「TPPを日本主導で仕上げないといけない」
菅義偉官房長官は3日、東京都内で講演し、環太平洋連携協定(TPP)承認案の強行採決を巡る発言を「冗談」とした山本有二農相の1日の発言を受けて衆院TPP特別委員会での採決が延期されたことに危機感を示した。「市場の拡大は極めて大事だ。TPPを何としても日本主導で仕上げないといけない」と述べた。
自身も「失言に気を付ける」と強調。米大統領選の民主、共和両党候補が共にTPPに反対している現状に関連し「保護主義の流れを変えないと世界は間違った方向に行ってしまう」と指摘し、TPP早期承認の必要性を訴えた。
アジア諸国との関係については「中国との間だけが若干ぎくしゃくしているが、首脳会談の度に良くなっている」と述べ、日中間のさらなる改善に期待感を示した。