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【生前退位】
有識者会議会見詳報(上)今井敬座長「国民の理解が深まるよう努める」
天皇陛下が意向を示された「生前退位」への対応などを検討する安倍晋三首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」座長の今井敬(たかし)経団連名誉会長は17日の初会合後、官邸で記者会見し、「国家の基本に関わる極めて重要な作業で、重責に身が引き締まる思いだ。国民の理解がより深まるよう努めていきたい」と述べた。詳報は次の通り。
今井氏「座長を務めることになりました今井でございます。どうぞよろしくお願い致します。
今般の有識者会議でございますけれども、天皇陛下が現在82歳とご高齢であることを踏まえ、天皇の公務の負担軽減などを図るため、どのようなことができるかについて議論を行う、そういう会議でございます。しかし、このことは国家の基本に関わる極めて重要な作業であると受け止めておりまして、座長に選任されて、その重責に身の引き締まる思いであります。極めて重要な使命を帯びた、この会議において有意義な議論ができるよう、座長として最善を尽くして参ります。
また、憲法上、天皇の地位は国民の総意に基づくとされておりますことを踏まえると、この問題のとりまとめには国民の理解が不可欠でございます。国民の理解がより深まるよう議事運営を務めていきたいと考えておりますが、そのためにはマスコミの皆様方のご協力が不可欠であります。よろしくお願い申し上げます。