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【国家を哲学する 施光恒の一筆両断】「日本帰属意識が希薄な野党政治家」「脆弱な戦後日本のリベラル派」蓮舫氏の二重国籍で露呈

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【国家を哲学する 施光恒の一筆両断】
「日本帰属意識が希薄な野党政治家」「脆弱な戦後日本のリベラル派」蓮舫氏の二重国籍で露呈

参院本会議に臨む民進党の蓮舫代表=28日午前、国会(斎藤良雄撮影) 参院本会議に臨む民進党の蓮舫代表=28日午前、国会(斎藤良雄撮影)

 戦後日本の野党勢力は、国家への帰属意識や愛国心を軽視する傾向が顕著でした。蓮舫氏の今回の騒動も、日本維新の会は例外ですが、民進党などの野党陣営はあまり問題視していません。例えば、民進党の岡田克也前代表は「お父さんが台湾出身で、女性であることは多様性の象徴であり、民進党代表としてふさわしい」と的外れな発言をしつつ、蓮舫氏を擁護しました。国籍やそれが象徴する国家への帰属意識、愛国心の有無などの重要性をまったく理解していないことの表れでしょう。

 私は、ここに、戦後日本の左派(リベラル派)の脆弱(ぜいじゃく)性を見いだします。民主党が、政権を担ったにもかかわらず、すっかり国民の信頼を失ってしまった大きな原因もこの点にあるでしょう。

 二重国籍問題に対する野党の対応を見る限り、彼らの多くは相変わらず愛国心や帰属意識を軽視し、国家という枠組み自体に疑念を抱いているようです。これでは、野党陣営の批判が国民一般に真剣に受け止められることは難しく、その結果、日本の民主政治の機能不全も続くでしょう。

 「グローバル化」に踊らされ、格差社会化が進み、国民生活の基盤が揺らぎつつある日本にいま必要なのは、確固たる愛国心や国家への帰属意識を備え、国民に信頼される健全な左派政党(福祉重視の政党)のはずです。残念ながら民進党には期待できないようです。

 【プロフィール】施光恒(せ・てるひさ) 昭和46年、福岡市生まれ、福岡県立修猷館高校、慶應義塾大法学部卒。英シェフィールド大修士課程修了。慶應義塾大大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在は九州大大学院比較社会文化研究院准教授。専攻は政治哲学、政治理論。近著に『英語化は愚民化』(集英社新書)。

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