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【主張】TPP 日米主導の姿が見えない

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【主張】
TPP 日米主導の姿が見えない

 どれだけ本気で発効させたいのか。日米両国から強い覚悟を感じ取ることができない。

 安倍晋三首相は訪米時のバイデン副大統領との会談で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について「日米主導で早期発効への機運を高めていきたい」と述べたが、言わずもがなだろう。

 今、大きな問題は米大統領選での民主、共和両党候補がいずれもTPP批准に反対し、発効が危ぶまれていることである。米国が行き詰まれば、参加12カ国の機運など高めようがない。

 安倍首相がTPPを成長戦略の柱に据えると考えているなら、米国内の保護主義の高まりに強い懸念を発信すべきだった。

 首相は、民主党の大統領候補であるヒラリー・クリントン前国務長官とも会談して米議会の早期承認の必要性を訴えた。だが、クリントン氏は慎重な姿勢を崩さず平行線に終わったようだ。

 抜け落ちたのは、オバマ大統領と直接、発効への決意を確認する作業だ。

 中国、ラオス、米国と続いた一連の外遊で、首相はオバマ氏との首脳会談を行えたはずだ。当然、行うべきだった。バイデン氏らとの会談は、かえって日米の空白を浮き彫りにしたのではないか。

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