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【正論】いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

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【正論】
いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

防衛大学校教授・倉田秀也氏  防衛大学校教授・倉田秀也氏 

 ただし、北朝鮮が開発した弾道ミサイルのうち、米本土に到達しうるものは、彼らが人工衛星運搬ロケットと呼ぶ「銀河3」と「光明星」に限られる。また、北朝鮮は「ムスダン」発射で、大気圏再突入時の弾頭「耐熱特性」が「検証された」と自賛したが、北朝鮮はその弾頭を回収できていない。

 今回の核実験とは異なり、金正恩氏はこれからの措置を予告していない。だが、北朝鮮が抑止論に忠実なら、米本土に到達する弾道ミサイル能力を繰り返し、何らかの方法で弾頭の大気圏再突入技術を誇示するだろう。そうすることで北朝鮮は、核弾頭の「標準化、規格化」を経て実戦配備し、愈々(いよいよ)米国に対する第2撃能力をより確実にできる。

 北朝鮮が核抑止論に忠実である限り、抑止は利く。ここでいう抑止とは、敵対国の武力行使に懲罰を行う用意を示すことによって、相手に武力行使を思いとどまらせる懲罰的抑止を指す。北朝鮮との関連では、主に米国がこれを担う。しかし、北朝鮮が懲罰されることも厭(いと)わないとする不合理な武力行使を行った場合、その被害は甘んじて受けなければならない。

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