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【正論】いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

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【正論】
いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

防衛大学校教授・倉田秀也氏  防衛大学校教授・倉田秀也氏 

 核実験の当日、「核兵器研究所」という聞き覚えのない機関が発表した声明も、今回は「核弾頭の威力判定」の実験だったと述べたが、この声明でさらに目を惹(ひ)くのが、核弾頭の「小型化、軽量化、多様化」という従来の主張に、新たに「標準化、規格化」という語が加わったことである。

 北朝鮮に限らず、核兵器開発とは本来、実験場と現場との間の不断の反復である。核技術開発が一定の段階に達した時点で、その水準の技術を基に実戦配備し、現場はさらなる核技術革新を待つ。「標準化、規格化」とは、北朝鮮が核弾頭の量産化を通じて実戦配備することを示唆しているのか。

≪「無軌道」とはいえない核開発≫

 振り返ってみて、北朝鮮はこの半年だけでも、核弾頭を確実に着弾させるため、実験室で弾頭の大気圏再突入技術の実験を行い、「ムスダン」発射でそれを自然界に移した。また、第1撃に対して即刻報復できるよう、ミサイル燃料を固体燃料化する燃焼実験を行い、SLBMを開発して第2撃能力を海中に温存しようとした。北朝鮮は「無軌道」な核ミサイル開発をしているわけでない。その実験の多くは、中国など核開発後発国とも共通する。核抑止論に忠実とさえいえる。

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