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【正論】いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

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【正論】
いま最も信頼できる拒否的抑止はミサイル防衛だ 北朝鮮が挑む国防技術競争に勝て 防衛大学校教授・倉田秀也

防衛大学校教授・倉田秀也氏  防衛大学校教授・倉田秀也氏 

 ここ半年ほど、筆者の頭を離れなかった北朝鮮の指導者、金正恩氏の発言がある。今年3月、「近い時期」に「核弾頭装着が可能なさまざまな種類の弾道ロケット試射」と「核弾頭爆発実験」を断行すると金正恩氏は予告していた。

 4月以降「ムスダン」、最近の「ノドン」をはじめとする弾道ミサイル、潜水艦搭載弾道ミサイル(SLBM)の発射実験は、前者の予告を実行したものだった。後者の「核弾頭爆発実験」がいつ、どう行われるかは筆者の想像を超えていた。その「近い期日」とは今月9日、それは第5回核実験という形をとったことになる。

≪弾頭量産化を示唆する声明≫

 今回の核爆発規模は、約10キロトンに達したと推測され、過去4回行われた核実験の爆発規模を大きく上回る。これは七十余年前、広島に落とされた核爆弾の威力に近い。これ自体、強調されるべきではある。だが、今年1月の「水爆」実験から僅か8カ月後に行われた実験で、核爆発の方式自体に大きな技術的革新がみられたとは考えにくい。金正恩氏が今回の実験を「核弾頭爆発実験」と予告していた以上、その最大の目的は、核弾頭を爆発させるその形状にあったと考えなければならない。そうだとすれば、今回の実験は、核弾頭の形状で、弾道ミサイルに用いられる起爆装置を連結させて実施されたことになる。

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