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【産経抄】犯人を突き止めただけでは終わらない 9月16日

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【産経抄】
犯人を突き止めただけでは終わらない 9月16日

 刑事コロンボシリーズ『パイルD-3の壁』の犯人は、建築家だった。殺人を立証するために、被害者の遺体を見つけなければならない。コロンボは、建築家が設計した建築中のビルの地下に注目する。工事現場を掘り返し、コンクリートパネルを引き上げると、思わぬ事態が待ち受けていた。

 ▼東京・築地市場の移転先となる豊洲市場をめぐる問題は、混迷をきわめている。東京都は、土壌汚染対策のために敷地全体に、「盛り土」を実施したと説明してきた。ところが、肝心の建物の地下で見つかったのは、盛り土でも遺体でもなく、コンクリートに囲まれた空洞である。実は、小紙のスクープだった。

 ▼青果市場となるはずの建物の下の地下空洞には、最大約20センチの水がたまっていた。pH試験紙を浸すと、強いアルカリ性を示す青色に変色したという。一体誰が何のために、地下空間を設けたのか。謎は、深まるばかりである。

 ▼石原慎太郎元都知事はBSフジの番組で、盛り土がなされなかった経緯について、担当者から報告を受けていない、と説明していた。「だまされた。現場の人間しか分からないことだ」と憤慨する。

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