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「ミグ25事件」40年 緊急発進の2分半後、ソ連機は領空侵犯していた 防空の「穴」いまも放置…

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「ミグ25事件」40年 緊急発進の2分半後、ソ連機は領空侵犯していた 防空の「穴」いまも放置…

ソ連の戦闘機、ミグ25(手前)の強行着陸で厳戒態勢の函館空港 =昭和51年9月 ソ連の戦闘機、ミグ25(手前)の強行着陸で厳戒態勢の函館空港 =昭和51年9月

 昭和51年9月6日、旧ソ連の国土防空軍中尉、ビクトル・ベレンコが乗るミグ25戦闘機が米国への亡命を目的に北海道・函館空港へ強行着陸したミグ25事件から6日で40年。日本の防空網に穴があることは衝撃を与えたが、そのとき浮かび上がった法的欠陥は放置されている。最前線にいた関係者の証言から検証した。

ソ連機が領空侵犯

 2等空尉の永岩俊道(68)=元航空支援集団司令官=はF4戦闘機の後部座席に乗り込んでいた。

 国籍不明機が北海道の西方180キロを時速800キロで東進中-。航空自衛隊の奥尻レーダーサイトが探知した情報を受け、永岩らが乗った2機のF4は空自千歳基地から緊急発進(スクランブル)した。

 その2分半後、国籍不明機は小樽市南西で日本領空を侵犯した。さらに2分半後、F4は機上レーダーで不明機を捕捉したが、30秒ほどで見失う。地上レーダーの情報には必ず「推定」と付け加えられていた。不明機は低空飛行でレーダー網をかいくぐったのだ。

 永岩が飛び立ってから30分後、管制官が叫んだ。

 「函館上空を未確認の戦闘機が飛んでいる」

 2機のF4は函館に向かい、相手に見つかりにくいよう機体を数キロ離す戦闘行動隊形を取った。訓練以外では初めてだった。20ミリ機関砲も撃てる状態にした。

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