産経ニュース

【参院選】水産高校生の洋上投票「救済手段なし」 「船員手帳」交付受けられず

参院選2016特集 政治

参院選2016特集

記事詳細

更新

【参院選】
水産高校生の洋上投票「救済手段なし」 「船員手帳」交付受けられず

 「18歳選挙権」が導入された今回の参院選で、実習で遠洋航海に出ている北海道や九州など各地の水産高校の生徒たちが、船内からファクスで投票する「洋上投票」で初の1票を投じられない状況になっている問題で、学校関係者が「制度を改善してほしい」と訴えている。

 安倍晋三首相は19日の討論会で「知らなかった。対応できるなら対応したい」と述べたが、総務省選挙課は「現状では救済する手段はない。改めるには法整備が必要だ」と話している。

 洋上投票は、選挙期間中に遠洋航海に出ている船員が、国政選挙の公示翌日から投票日前日までの間に船上からファクスで投票できる制度。洋上投票に必要な選挙人名簿登録証明書の交付を受ける際に船員手帳の提示が必要になるが、生徒が法律上の「船員」ではなく、洋上投票をするために必要な船員手帳の交付を受けていない。

 北海道では小樽水産高と函館水産高の計14人が6月4日から7月21日まで北太平洋でサンマの資源調査実習に出ている。小樽水産高の亀山喜明教頭は「与えられた権利が行使できないのは残念。パスポートなどを船員手帳の代わりにできないのか」と不満げに語る。

 6月8日に長崎港を出た実習船「海友丸」には山口、福岡、長崎の3県の生徒が乗り込み、マーシャル諸島の東海域などで漁業の実習などをした後、7月30日に長崎港に戻る予定。他に、鹿児島水産高の18人と沖縄水産高の21人が遠洋航海に出ていて投票できない。

続きを読む

「ニュース」のランキング