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中央省庁の地方移転“笛吹けど踊らず” 京都有望、徳島は?

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中央省庁の地方移転“笛吹けど踊らず” 京都有望、徳島は?

 政府が地方創生の一環として進める中央省庁の移転で、検討候補7機関の実現可能性に明暗が分かれ始めた。京都府が要望する文化庁の移転は安倍晋三首相の“お墨付き”で現実味を増したが、消費者庁の徳島県移転には関係団体が猛反発。他の5機関は表立った議論すら聞こえてこない。地方創生の看板政策は「笛吹けど踊らぬ」状態に陥っている。(千葉倫之)

 安倍首相は21日の参院決算委員会で、文化庁の京都移転について「関係閣僚の間でよく調整を図りながら検討したい」と述べた。質問した京都選出の二之湯智氏(自民)に「先生の話を聞いていると、なるほど京都なのかという感じにはなる」とリップサービスも忘れなかった。

 首相は14日、京都府の山田啓二知事や経済・文化界の代表団から直接、移転要望を受け、「京都の情熱を受け止めて検討する」とも明言している。政府内には「検討であって決定ではない」(首相周辺)と懐疑的な声も根強いが、焦点は移転の規模感など具体論に移りつつある。

 ただ、文化庁のケースは例外にすぎない。消費者庁の徳島移転は河野太郎消費者行政担当相が旗を振るが、21日の委員会でも「百害あって一利なし」(民主党の安井美沙子氏)と激しいブーイングにさらされた。消費者団体なども反対で結束しており、実現の道のりはなお険しい。

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