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【共産・志位委員長会見詳報(2)完】
「天皇制存廃は国民の総意で決定する」
「それから天皇の制度に対するわれわれの考え方としては、当面する民主主義革命、民主主義的変革の段階での課題としては、現行憲法の諸条項を厳格に守ると。とりわけ天皇の制度に関わっては、国政に関する権益を有しないという制限規定を厳格に守ると。そして天皇の政治利用はやらないという現行憲法を厳格に守っていくということが当面する大事な課題になってくると。そして党としては将来の展望として、民主共和制の実現をはかるという立場に立つ」
「しかし、天皇の制度の存廃というのは憲法上の制度だから、その解決は、情勢が熟した時期に国民の総意で決定されるべきものだと。その存廃については決定されるべきだということを綱領では明記している。いかなる意味でも君主制という認識は現綱領ではしていない」
--いつ党としてどのような形で決定したのか。その際に党内でどのような議論をしたか
「21日の常任幹部会で決定した。議論も行ったが、全員の賛成を得てこういう決定をした」
--議論そのものは何かきっかけがあったのか。いつごろから出席するか否かを議論したのか
「いつごろから、というは、常にわれわれは検討している。こういう問題は。で、やはり天皇の発言の内容もわれわれ慎重に見てきたということだから、いろいろな検討をわれわれは、党の指導部の中ではやってきた。これまでも。ただ、まとまった形で党の機関で正式に決定したのは今回は21日ということだ」