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【正論】歴史共鳴する日越の連帯強化を ジャーナリスト・井上和彦

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【正論】
歴史共鳴する日越の連帯強化を ジャーナリスト・井上和彦

 先月、ベトナムを訪問した中谷元(げん)防衛相は、同国のフン・クアン・タイン国防相と会談した。そこで、人道支援・災害救援のための海上訓練の実施や防衛装備・技術協力に関する協議、さらには将来のカムラン湾海軍基地への海上自衛隊艦艇の寄港など、日越防衛協力の強化を図っていくことで一致した。

 近年、日本とベトナムは安全保障分野で急接近しており、これはアジアにおける安全保障枠組みのパラダイムシフトの象徴といえよう。政府は、ベトナムへの能力構築支援として潜水医学に関するセミナーの実施のほか、巡視船を供与するなど、ベトナムの南シナ海での哨戒能力向上のために具体的な支援を始めている。

 一方、ベトナムは7月に安全保障関連法案が衆院で可決されると、すかさず支持を表明し、今後の日本の地域に対する平和への取り組みに期待を寄せた。

 ≪人々の記憶に残る「東遊運動」≫

 そんなベトナムは、もとより東南アジアでも指折りの親日国家で、国民の対日感情はすこぶる良い。ところがベトナムは共産党一党独裁による社会主義国であり、同盟国・アメリカが介入したかつてのベトナム戦争の強烈な印象が「ベトナム=親日国」という実体の認識を阻んできた。

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