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安倍首相 STSフォーラムでのスピーチ(要旨)

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安倍首相 STSフォーラムでのスピーチ(要旨)

「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」で発言する安倍晋三首相=4日午前、京都市左京区の国立京都国際会館(志儀駒貴撮影)

 日本にはこの両方、すなわち自動車のもつ安全と便益の双方に持ち前の技術で取り組んでいく使命がある。そしてまさにこの点で、いま日本の自動車メーカーが開発している自動運転技術が重要になってくるのです。

 しかし、実は公道で試験運転しようという会社がちっとも現れませんでした。

 2年前のことです。私は手を挙げて、公道を走る自動運転車の初のドライバーになることにしました。将来、日本の歴史は、わたしを記録に留めるだろうと思うとうれしくなります。自動運転車の研究開発には勢いがつきました。高速道路で自動運転車が車線変更できるようになるのも、もうすぐです。

 もちろん、いろいろな難題が残っています。なにより地図が動的(ダイナミック)なものにならないといけません。ダイナミック・マップは、三次元、四次元の情報を自動車に伝えます。前方の信号の色、何か工事をやっていないか、路面の様子はどうだとか、ほかの自動車や歩行者がどんな動き方をするだろうかといったことで、すでにあるGPS情報に加え、そうした情報を自動車に伝えることになるわけです。

 そういうダイナミック・マップを作ろうとすると、センサー技術から地図、クラウド・コンピューティングや交通規制に至るまで、いろいろなものを扱うステークホルダーが、みな一緒にならないといけません。換言すると、オープン・イノベーションがなくてはならないわけです。ダイナミック・マップの開発は、エコシステムを作るうえで格好の苗床を与えてくれるはずです。

 毎日の暮らしに欠かせない新しいインフラともなるのが、ダイナミック・マップでしょう。そこからは、新しいサービスがいろいろ生まれてくるはずです。こうした過程で、日本に世界をリードしてほしいというのが私の願いです

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