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【月刊正論】横田めぐみさんらは生きている! 救出に向け朝鮮総連解散新法を 西岡力(東京基督教大教授)

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【月刊正論】
横田めぐみさんらは生きている! 救出に向け朝鮮総連解散新法を 西岡力(東京基督教大教授)

正論2015年10月号

北側が示した5項目情報

 6月の報告延期決定に、救う会の情報活動が決定的な影響を与えていたらしい。そのことも合わせてこの間救う会が入手した、複数の情報源から確認が取れたほぼ確実な情報の一部を報告する。

 ▼金正恩政権は対日協議で、・制裁と法執行を解除させて朝鮮総連を救い出すこと・多額の身代金・安倍訪朝により中国との関係悪化による国際的孤立を解消、などを狙っている。また、被害者を帰国させた場合、・小泉訪朝時のように逆に北朝鮮批判が高まることがないという保証・帰国被害者が金正恩政権の恥部を暴露しないという保証を求めていた。

 ▼金正恩はこれらを獲得できるのであれば、生存拉致被害者を一部、あるいは全部を帰国させることも検討していた。しかし、7月段階で、誰を返し、誰を残すのかについての最終決済をまだ行っていない。金元弘国家安全保衛部部長は被害者を返すことに積極的であり、党の工作機関は自分たちの秘密が暴露されることをおそれてそれに反対している。

 ▼・~・を最終的に詰めるためには外務省ルートでは限界がある。特に、6月号で報告した松茸密輸事件に対する総連中枢への捜査が今年3月末から本格化した時点で、外務省では話が通じないとの声が北朝鮮から出ていた。

 ▼5月に安倍総理の側近と国家安全保衛部の代表がモンゴルで秘密接触を持った。これは、金正恩の信頼を得て、昨年からの対日協議を事実上、主導してきた金元弘国家安全保衛部長と、安倍総理の側近が直接のパイプを持ったことを意味する。このルートで上記、・~・について、具体的な協議が水面下で始まった可能性がある。モンゴル政府の積極的な仲介の動きもそれと一部連動している可能性がある。

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