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【論戦 安保法制 識者に聞く】古庄幸一・元海上幕僚長 リスク、自衛官は覚悟の上

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【論戦 安保法制 識者に聞く】
古庄幸一・元海上幕僚長 リスク、自衛官は覚悟の上

 安全保障関連法案をめぐる国会審議で、防衛省統合幕僚監部の内部資料について「法案の先取り」との批判が野党から出ていますが、何が問題なのか。自衛隊はひとたび命令されればどんな任務でも実行します。ただ、今までやったことのないことを急にはできない。法案成立に備えて必要な検討を重ねることは、むしろ当然で準備を全くしないことの方が問題といえます。

 法案が通ることで自衛官のリスクが増大するとの指摘もありますが、「何を今さら」と言うほかありません。自衛官は皆、服務の宣誓をして入隊したときから日本の平和を守るために命懸けです。

 平成3年に海上自衛隊は湾岸戦争終結後のペルシャ湾に4隻の機雷掃海艇を送りました。有事ではないものの、本物の機雷を相手にする以上、掃海部隊にとっては実戦そのもの。1隻は被害に遭うだろうと覚悟、隊員の遺体を納めるひつぎをどうするかを真剣に考えたほどです。

 結果的に掃海部隊は困難な条件にもかかわらず34個もの機雷を無事に処分しましたが、それだけ自衛隊の任務は過酷です。今さら「安保法案でリスクが増えるからやめる」などと言い出す隊員はほとんどいない。「自衛官をバカにするな」と言いたいですね。

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