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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 アジアで経済の連携構築を

 他方、防衛力偏重の安全保障ではおのずと限界がある。防衛力は一面的な抑止的効果を狙うものであって、それ以外の方策として、外交や経済協力による安全環境構築を総合的な観点から模索しなければならない。日本はアジア、アフリカ諸国に対しては政府開発援助(ODA)を通じて経済発展に貢献してきた。それは人的支援を含むもので、現在のアジアの興隆に寄与し感謝もされている。こうした国際協調主義による多岐にわたる努力が日本の安全保障にも大いに貢献している。

 政府はこうした多様な政策と施策によって国の安全保障の実を上げねばならないが、北東アジアにおいては日米同盟の上に、日本、中国、韓国の連携が最も重要と考えるべきである。台頭する中国や、歴史問題で膠着(こうちゃく)する日韓関係を心配する声が強いが、日中韓相互の対話への努力をおろそかにしてはならない。北大西洋条約機構(NATO)とは違い、アジアの安全保障は大きな網をかぶせたような連携した仕組みになってはいない。

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