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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 米欧に対しては資源争奪の戦いでもあり、帝国主義的な国家、民族間の衝突でもあった。一方、中国に対しては、「対華二十一カ条要求」(注〔2〕)以降の日本軍による戦火拡大は、侵略行為であったと言わざるを得ない。大東亜共栄圏を旗印に、植民地政策に苦しむアジア諸国救済を謳(うた)い進出していったが、土足で人の家に上がるような面もあったといえる。

 外交における要諦は、世界の正統的潮流を外れぬということにある。

 第一次大戦が終わり、世界の脱植民地化の動きの中で、各国の利害を調整すべく1920年に国際連盟が発足し、日本は英国、フランスとともに常任理事国となった。しかし、昭和に入り、満州事変、満州国建国に至る中国大陸への進出の中で徐々に国際的に孤立し、追い込まれる形で33年に国際連盟脱退を表明することとなった。

 国内では、米英などから石油などの資源の輸入を止められ、経済的に厳しい状況に追い込まれていった。五・一五事件(32年)、二・二六事件(36年)といった要人の暗殺が続いた。混迷を極める国内政治と対外摩擦の中で、米英開戦に突入した。

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