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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 食うや食わずから始まった日本人の生活は敗戦直後からは想像もできぬほどの豊かさを現実のものとし、世界第3位の経済とともに高い科学技術力や文化の独創性など、日本は世界から高い評価を得ている。敗戦を知る者には国民の懸命な努力が成し得た結果であり、われわれはこうした日本の姿を誇りに思う。

 と同時に、日本は今や、成果と立場にふさわしい責任と役割を世界から求められている。それは、われわれが成し得た状況に甘んずることなく、未来への可能性を求めながら国の在り方を今一度、点検し、更なる前進を図らねばならないということでもある。

 避けるべき戦争だった

 戦後日本の歩みはポツダム宣言(注〔1〕)受諾から始まると考えてよい。講和条約を受け入れ西側陣営の一員となり、自由主義経済の恩恵に浴する形で貿易立国の道を歩んだ。

 「東京裁判」は勝者が敗者を裁いたものであり、戦争の責任は全て日本にあり全て日本が悪いという「東京裁判史観」には違和感がある。第二次大戦、太平洋戦争、大東亜戦争と呼ばれる「あの戦争」は対米欧、対中国、対アジアとそれぞれの面において、さまざまな要素と複雑さを持ち一面的な解釈を許さない。

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