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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 健全で中庸なナショナリズム

 一方、アジアの勃興と中国の台頭をどう捉えるべきか。私に中国の行方の重要性を教えたのは徳富蘇峰(注〔6〕)であり、中国の重要性を実際に教えたのは松村謙三(注〔7〕)、高碕達之助(注〔8〕)の両氏であった。アジア外交の大切さは岸信介氏が首相の際の歴訪に随行する形で再認識させられた。

 日本はアジアの同朋として互いに協力しながら繁栄の道を進むことで、アジアの信頼を得ることを第一義と考えねばならないし、その上に立って発言することに日本の役割がある。

 かつて植民地から解放され、低開発と貧困に苦しんできたこうした国々もその経済発展の潜在力に目覚めながら新たな道を模索し始めている。そうした国々の中で中国の急激な拡大は、経済的利益の魅力に反比例して問題を与えている。特に、最近の海洋進出ではアジアの国々と摩擦を引き起こし、領土問題を顕在化させている。

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