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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 米国との2国間の縦割り的な同盟のもとに各国の安全が担保されている。こうした中で、米国も隣国同士の軋轢(あつれき)を心配する。米国はアジア回帰を図るが、その経済を考えれば、アジアは大きな利益拠点である一方で、軍事費が大きな負担となっており、相互対立による不安定要因を嫌う。

 米中関係の帰趨(きすう)は予断を許さないが、日本は同盟関係にある米国と連携しながら、アジアの平和と安定をどう図るか、自らの戦略と構想を描いておく必要があろう。米国もアジアの国々も日本にそうした役割とリーダーシップを期待している。日中韓3カ国の安定的な関係とともに東南アジア諸国連合(ASEAN)が加わり、そこに米国やオーストラリア、ニュージーランドが加わることで大きな経済的機構と経済上の安全確保を図る安全保障の仕組みの可能性が出てこよう。

 歴史の流れで考えれば、自由と民主、平等の下に、さらに大きな政治的経済的仕組みを創ろうとする試み、挑戦が出てくる。私が創設したアジア太平洋議員フォーラムもこうした太平洋圏構想をにらんだものであり、今後、こうした流れをどう捉えるか、国の未来と世界との関係において十分な検討の上に立った推進が必要となる。

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