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【転換への挑戦】元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

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【転換への挑戦】
元首相・中曽根康弘 戦後70年 前進の起点

 間もなく、70年目の「終戦の日」を迎える。日本人にとって、この70年は、戦没者を悼み、二度と悲劇を繰り返してはなるまいと非戦と平和を強く心に誓ってきた年月でもある。戦火の中で多くの戦友や部下をなくした私も、「終戦の日」に彼らを思う鎮魂の祈りは深い。国のために犠牲となった御霊(みたま)に応える意味でも、あの戦争を生き抜いた人々がおのおのの道でこの国の復興を担ったように、私も政治の道をもってこの国の発展に力を尽くしてきたつもりである。

 97歳となった今、70年間の日本の歩みを振り返ると感慨もひとしおだ。終戦となり、復員して間近に見た東京は一面焼け野原で、茫然(ぼうぜん)自失のままに言葉を見失う中、果たしてこの国を本当に再建できるのかという思いがよぎったのも偽らざるところだ。

 この国を復興する上で、何か具体的な手立てがあったわけでもない。ただ、この国を何とかしなければ、との憤りにも似た強い思いに駆られた。それが政治家としての私の出発点であった。

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