産経ニュース

【参院合区成立】格差是正の大都市圏は理解も合区、定数減には根強い反発…「歓迎すべき」「地方の声届けられない」

ニュース 政治

記事詳細

更新

【参院合区成立】
格差是正の大都市圏は理解も合区、定数減には根強い反発…「歓迎すべき」「地方の声届けられない」

 隣り合う県の選挙区を統合する「合区」などで定数を「10増10減」とする改正公職選挙法が28日、衆院本会議で可決、成立した。参院選の「一票の格差」是正を目的とした現憲法下で初の合区-。定数増となる都市部の知事は歓迎の意向も示す一方、合区や定数減の地方の知事からは不満の声が漏れた。

 10増10減により、平成25年に最大4・77倍あった一票の格差は2・97倍まで引き下げられる。一票の価値が低い兵庫県の井戸敏三知事は「違憲状態の判断が示されており、是正されないと立法府の怠慢ととられる。歓迎すべきことだ」と評価する。

 一方、合区対象の自治体は抵抗感を示す。徳島県と合区される高知県の尾崎正直知事は「人口の均衡のみを重視したもので残念だと言わざるを得ない」。徳島県の飯泉(いいずみ)嘉門(かもん)知事も「ずっと(格差を)放置してきて切羽詰まっているから合区だってしようがないというのは違う」としている。

 鳥取県と合区になる島根県の溝口善兵衛知事も、行政運営が都道府県単位で行われる実情を指摘し、合区では「民意を伝えることが難しくなる」と主張。鳥取県の平井伸治知事も「県代表を送る機能が失われる地域を生じない制度を求めたい」などと注文を付ける。

「ニュース」のランキング