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【防衛最前線(37)】低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」

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【防衛最前線(37)】
低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」

低圧訓練は教官や医師の指導の下で行われる(航空自衛隊提供) 低圧訓練は教官や医師の指導の下で行われる(航空自衛隊提供)

 訓練開始後、チャンバー内を高度3万6000フィート(約1万1000メートル)の状況に設定する。徐々に肌寒くなり、耳鳴りもしてくる。ここで教官から思いもよらない指示が出る。

 「しっかりオナラやゲップをするように」

 低圧環境では、あらゆる気体が膨張する。体内のガスも例外ではない。我慢すると気分が悪くなり、失神するケースもある。日頃の常識や恥は地上に置いてきて、上空では上空のルールに従うことが重要なのだ。

 その後、2万5000フィート(約7600メートル)まで降下し、訓練参加者は酸素マスクをあえて外す。低酸素症を体験するためだ。教官や医師が見守ってくれているとはいえ、マスクをとるのはかなり勇気がいる。

 参加者はマスク無しの状態で簡単な計算問題をする。制限時間は5分間。ただ、体調に変化を感じた時点で、無理をせず自分で酸素マスクを付けるのがルールだ。

 また、参加者は訓練中、「動脈血中酸素飽和度」という数値を計測され、それが規定値を下回った時点でもマスク装着を命じられる。

 途中でマスクをつけたからといって、不合格となるわけではない。訓練の目的は低酸素状態に耐えることではなく、自分にどのような症状が現れるかを知ることだからだ。低酸素症の症状は熱感や疲労感、倦怠感などが多い。思考力の低下や多幸感を訴える訓練者もいるという。

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