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【戦後70年~沖縄(1)】地上戦の災禍(上)慰霊の心どこへ…「あんたらウチナンチュじゃないだろ!」 

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【戦後70年~沖縄(1)】
地上戦の災禍(上)慰霊の心どこへ…「あんたらウチナンチュじゃないだろ!」 

ガマの中で一人遺骨収集を続ける国吉勇さん。半世紀にわたり3500柱を弔ってきた=18日、沖縄県糸満市(松本健吾撮影)

 高校生の時、友人と「遺骨をガマから出してあげよう」と遺骨収集を始めた。以来、沖縄を離れた数年間を除き、暇さえあれば遺骨収集を続けてきた。

 「明るい所に出してあげるからね」。暗いガマの中で遺骨を見つけると国吉は決まってこう話しかける。幼い子供の遺骨も少なくない。傍らに旧式の武器や槍が見つかることも多い。

 国吉の活動を快く思わない人もいる。「日本軍は住民を壕から追い出してひどいことをした。何で兵隊の遺骨なんか収集するんだ!」。こう言って胸ぐらをつかまれたこともある。

 だが、国吉は動じない。

 「軍人も住民も関係ないさ。暗いところにほったらかしではかわいそう。一人でも多く太陽の下に戻してあげないと…」

 沖縄県によると、今も3千柱余りが未収集だという。国や県も遺骨収集しているが、国吉のようなボランティアがその大部分を担っている。

(敬称略)

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