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【戦後70年~沖縄(1)】地上戦の災禍(上)慰霊の心どこへ…「あんたらウチナンチュじゃないだろ!」 

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【戦後70年~沖縄(1)】
地上戦の災禍(上)慰霊の心どこへ…「あんたらウチナンチュじゃないだろ!」 

ガマの中で一人遺骨収集を続ける国吉勇さん。半世紀にわたり3500柱を弔ってきた=18日、沖縄県糸満市(松本健吾撮影)

 式典会場まで約8・3キロを歩き、犠牲者を追悼する「平和祈願慰霊大行進」(県遺族連合会など主催)に参加した男性(76)はこう嘆いた。

 「毎年参加する度に涙が出る思いになる。今日はそういう日なんです。『安倍は来るな』などと叫んで慰霊を邪魔しないでほしい」

   × × ×

 70年を経た今も、沖縄の人々にとって「あの戦争」は重く悲しい。

 20年3月26日から6月23日まで沖縄で続いた地上戦は凄惨を極めた。51年3月に沖縄県援護課が発表したデータによると、日本側の死者数は18万8136人。うち沖縄県出身者は12万2228人、一般人は9万4千人だった。沖縄県民の4人に1人が亡くなったとされる。

 日本列島の南端に位置する沖縄がなぜこれほどの戦場と化したのか。

 19年7月7日、日本が本土防衛上の最重要拠点と位置づけたサイパン島が陥落した。これにより「超空の要塞」と呼ばれた米軍B29爆撃機が無給油で日本のほぼ全土を爆撃可能となった。11月24日にはサイパンを飛び立ったB29爆撃機が東京を初空襲した。

 だが、米軍にはまだ不安があった。小笠原諸島南端の硫黄島と沖縄本島。日本軍がこの2島に残存する海空兵力を結集して徹底抗戦すれば、甚大な被害を覚悟せねばならないからだ。

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