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【きょうの人】大島理森さん(68) 新衆院議長は義理人情の「握りの大島」

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【きょうの人】
大島理森さん(68) 新衆院議長は義理人情の「握りの大島」

記者会見する大島理森衆院議長=21日午後、国会(酒巻俊介撮影)

 任期途中で辞任した町村信孝氏に代わり、第76代の衆院議長に就任した。国会対策畑を長く歩み、与野党に細かく張りめぐらせた人脈を持つことで知られ、自民党国対委員長の通算在任記録1430日は党歴代1位。「49%を相手に譲り、51%勝って国会審議を前に進める」のが持論。義理人情を大切にする政治交渉術を得意とし、永田町では「握りの大島」という異名を持つ。

 大島氏の手腕に注目が集まったのは、平成19年の第1次安倍改造内閣で党国対委員長に再登板して以降。衆参の与野党勢力が異なる「ねじれ国会」で野党幹部と密談を重ね、与野党が激突した20年の「ガソリン国会」などを乗り切った。

 こわもてな顔つきから、党の若手議員から「顔が怖い。政党支持率を下げる」と揶揄(やゆ)もされた。それを逆手に取って、盟友で新潟県出身の漆原良夫公明党国対委員長(当時)と「悪代官」「越後屋」コンビも結成。「新人の選挙応援で2人で一芝居打とう」と計画したこともある。

 自民党が野党に転落した21年には党幹事長に就任し、党再生のきっかけをつかもうと地方を巡回。当時、周囲には「じっくり一晩杯を傾け、党への不満をたっぷり聞いて頭を下げろ」と“義の政治”の大切さを説き、「古くさい手法だ」との批判も意に介さなかった。自民党幹部は「永田町で絶滅しかけた党人派が政権復帰の土台を作った」とも語る。

 21日の議長就任会見では「議論をすることだけでなく、結論を出すことも立法府の責任だ」とも指摘。まずは、5月から始まる安全保障関連法案の国会審議が試金石となる。(水内茂幸)

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