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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】気概が米国の心をつかむ

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
気概が米国の心をつかむ

 だが中国は、約100年間、多くの戦争を共に戦い、「特別の関係」にあった米英間に楔を打ち込むことに成功した。アメリカの受けた傷は深く、コラムニストのウィリアム・パフ氏はそれを「欧州のアメリカからの独立」と指摘した。

 中東でもオバマ米大統領の失敗が目立つ。イランの核問題への対処が中東の危機を予測不可能な次元に追いやりつつある。アメリカ主導の合意案ではイランの核保有は阻止できないとみられている。イランが核を保有すれば、サウジをはじめとするアラブ諸国も核を入手し、一挙に核の拡散という恐るべき事態が起きかねない。

 サウジを筆頭にアラブ諸国は、アメリカ頼みの安全保障の脆弱さを懸念してアラブ合同軍を結成し、イスラム教のスンニ派とシーア派の宗教戦争を予感させる。

 イランの核に強い脅威を感じているイスラエルのネタニヤフ首相は3月3日、米議会上下両院合同会議で、アメリカ主導の対イラン合意案を「非常に悪い取引」だと批判した。アメリカ外交を批判しながらも、「イスラエルが一人で立ち上がらなければならないとき、イスラエルは立ち上がる」と断言したネタニヤフ首相に米国議会は強い支持を表明した。実は、いま日本を含め、どの国にも必要なのがこの自ら立つ、自らを信じるという気概ではないか。

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