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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】気概が米国の心をつかむ

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【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
気概が米国の心をつかむ

 重光と岸、あるいは鳩山と岸。アメリカの対応はなぜこれほど違ったのか。たとえ限界があったにしても、自国の独立を目指し、国際情勢を地政学的にとらえ、同盟国として助け合う気概を、岸の中に、アイクもダレスも見てとったからであろう。

 敗戦で萎縮した日本ではあるが、独立の気概と誇りを持ち、アメリカとともに対等に歩もうと挑戦する日本人にアメリカの国益を見てとってもいただろう。

 重光が外相として仕えた鳩山首相は初閣議後の記者会見で日ソ交渉の重要性を強調した。対して、岸は日米新時代との表現で日米の恒久的友好と協力がアジアおよび世界の平和につながる、だからこそ占領時代の残滓である日本の劣等感とアメリカの優越感の双方を払拭して、真に平等を日米は築くべきだと説いた。

 安保改定と日本国憲法の改正を合わせて日本の自立を高めること、日本の力を戦争で傷つけたアジア諸国の復興に役立てること、具体例として、岸は後のアジア開発銀行創設につながる東南アジア開発基金設立を提唱した。

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