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学校のエアコン設置問う住民投票 所沢市で15日 市長「快適さから転換を」、住民「夏場の学習環境を」

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学校のエアコン設置問う住民投票 所沢市で15日 市長「快適さから転換を」、住民「夏場の学習環境を」

所沢市(埼玉県)

 埼玉県所沢市で15日、航空自衛隊入間基地(狭山、入間両市)の航空機騒音を軽減するため整備された28小中学校の防音校舎に、エアコンを設置すべきかを問う住民投票が行われる。市は当初、設置の方針だったが、平成23年10月に就任した藤本正人市長が「東日本大震災を経験し、私たちは便利さや快適さから転換すべきだ」などとして撤回したことに住民側が反発。住民が賛否を問う異例の事態となった。

 市は18年2月、防衛省の補助金で建設された29小中学校の防音校舎に、暖房設備交換に合わせて計画的に冷房設備を整備する方針を表明。1校の設置は完了したが、藤本市長が前市政の方針を転換した。住民側は市議会への請願をはじめ防衛相、市長への要請を繰り返したが、市の方針は変わらなかったため、昨年11月、約8400人の署名を添えて住民投票条例制定を市に直接請求した。

 住民側は「ぜいたくを求めるのではなく、夏場に航空機騒音で勉強に集中できない子供たちの学習環境を守ることだ」と指摘。窓を閉めたまま授業を受ける特殊性を考慮し、エアコン設置に理解を求めている。

 これに対し、藤本市長は冷暖房設備に伴う市負担を約30億円と試算し、財政負担への懸念を表明。「クーラーの設置よりやるべきことがある。防音校舎以外の18小中学校に不公平だ」と設置反対を訴えている。

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