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【産経抄】12月14日

衆院選2014特集 政治

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【産経抄】
12月14日

 受験生たちの信仰を集める「天神さん」も、世にあだをなす怨霊と恐れられた時期がある。そう書けば、小銭をつまんだ若者は渋い顔かもしれない。菅原道真を「日本三大怨霊」の一つとする説は、確かにある。

 ▼政争に敗れた道真は、配流先の大宰府で生涯を閉じる。それを境に政敵の一派が相次いで不慮の死を遂げ、内裏が落雷に襲われる災厄も起きた。いずれも、「天満大自在天神」と神格化された道真の「たたり」として、当時の宮中を震え上がらせたという(山田雄司著『怨霊とは何か』中公新書)。

 ▼それゆえ道真は丁重に祭られ、いまや「学問の神」として多端の日々だ。一方、東京・大手町で三井物産などが進める再開発では計画区域の一角にある「将門(まさかど)の首塚」が開発を免れたという。こちらは「触らぬ神に」を地で行った。

 ▼京でさらされた平将門の首は「体があれば、もう一戦」と、夜ごと気炎を上げたとの伝承がある。首は生国のある東を目指して飛び、今の首塚がある地で力尽きた。とはいえ、そこに人の手が入る度、関係者に災いをなしたという。

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