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【阿比留瑠比の極言御免】政治の大義とは何なのか

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【阿比留瑠比の極言御免】
政治の大義とは何なのか

 左から見れば真ん中も右だと思える。その人の立ち位置や考え方で、政治的営為や政治家の評価はいかようにも変わる。しかも、ものは言いようだ。安倍晋三首相の衆院解散表明に関するメディアの報道ぶりを見ていて、改めてその当たり前のことを痛感している。

 古来、政治家や政界を描く際に使う形容詞はおどろおどろしい。例えば海千山千、寝業師、権力亡者、傀儡(かいらい)政権、魑魅魍魎(ちみもうりょう)、妖怪…などをすぐに思いつく。

 政治記者は特に批判的文脈でもなく、ごく当たり前にこうした用語を駆使してきた。政界という権力闘争の場には、そんな魔界めいた一面があるという感覚があるからだろう。

 ところが、今回の衆院選をめぐっては、解散表明以前からやたらと大仰な「大義」という言葉が目につく。引用すると「解散に大義はあるのか」(12日付朝日新聞社説)、「民意を問う大義たり得るか」(同日付毎日新聞社説)、「『大義』示せる選挙に」(19日付日経新聞1面署名記事)など枚挙にいとまがない。

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