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【サンゴ密漁】遺憾伝達公表まで「空白の3日」 外務省の過剰配慮か

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【サンゴ密漁】
遺憾伝達公表まで「空白の3日」 外務省の過剰配慮か

 それだけではない。5日付作成の同資料には(1)10月に入って5件の逮捕事案が発生後、中国・モンゴル第2課長が在京中国大使館参事官に再発防止を要請した(2)同月28日にアジア大洋州局長が在京中国大使館公使に強い懸念を伝達し再発防止を申し入れた-ことも書かれている。ところが中山泰秀外務副大臣は30日の記者会見で(1)は公表したものの、2日前の事案である(2)には触れずじまいだった。

 外務省はこれまで、他国に遺憾や抗議の意向を伝達するなど外交措置をとった場合、遅滞なく外相ら幹部が記者会見で公表したり、報道資料をマスコミに配布したりしてきたほか、ホームページで掲載してきた。

 翻ってサンゴ密漁問題での対応は異例だ。外務省幹部は「中国がしっかり対応していると言っているのだから静かに見守る方がいい」と語る。APECでの安倍晋三首相と中国の習近平国家主席との初の首脳会談が固まらない微妙な時期ゆえに、「サンゴ密漁問題で日本側から波風を立てたくないという思惑があるのだろう」と自民党ベテラン議員は指摘する。

 所管の外務省中国・モンゴル第2課は「中国への政治的配慮は一切ない。今後、情報の積極的な公開に向け対応を検討していきたい」としている。(高木桂一)

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