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【島が危ない 北の海の火種(1)】せり出す露軍艦、怯える北の漁民 

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【島が危ない 北の海の火種(1)】
せり出す露軍艦、怯える北の漁民 

 北海道といえば、領土問題として北方4島がまず頭に浮かぶ。沖縄県石垣市の尖閣諸島と並び、常に国民の注目が集まっているが、ウニとコンブで知られる利尻島と礼文島も日本海側の国境を背負う国防の要だ。北方4島や尖閣諸島のように問題は顕在化していないが、この2島も日本と日本人を脅かしかねない火種を抱えている。対馬、佐渡島、五島列島に次いで、北の島の現状を報告する。

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 9月初旬の礼文島。この時期には珍しく、快晴に恵まれた。車で香深(かふか)港フェリーターミナルから海岸線沿いに道道40号線を北に向かう。礼文島は8月24日、1日の降水量が183ミリと観測史上最多を記録する大雨に見舞われ、土砂崩れが発生。女性2人が死亡するなどの大きな被害が出たばかり。災害の爪痕が残る。

 数十分走ると、案内してくれた礼文町の藤田敏春町議(59)が突然、「義理の弟がこのあたりでカニの運搬船に当て逃げされ、今も行方不明だ」と遠く海を指さした。

 義弟の白取敏明さん=当時(52)=のホッケ刺し網漁船(5・9トン)が、金田ノ岬沖約11キロの海上でカンボジア船籍のカニ運搬船(203トン)にぶつけられ転覆したのは、平成17年7月7日の早朝だった。

「結局、泣き寝入りするほかなかった」無念の町議

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