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【日曜講座 少子高齢時代】引退後は地方で学生満喫 日本版CCRC 論説委員・河合雅司 

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【日曜講座 少子高齢時代】
引退後は地方で学生満喫 日本版CCRC 論説委員・河合雅司 

 授業は教授陣任せでなく、移住者が長年培ってきた経験を生かして互いに教え合う「全員先生」方式とし、大学公認で高齢者のみの運動部や文化サークルも結成する。若い学生たちとの交流戦などを開催すればさらに楽しい。

 ◆市場としての魅力も

 候補地は大都市圏から新幹線や特急電車で1時間半程度の場所とすることだ。大都市圏に気軽に戻れる距離であれば、親類や旧友と疎遠にならずに済み、移住を決断しやすいだろう。医療面のサポートも不可欠だ。拠点病院や医師会、介護施設と連携し、いざというときに備える。

 まとまった人数の高齢者が入れ替わりで都会から移住してくるとなれば、マーケットとしての魅力も高まる。

 高齢者向け商品開発の市場調査もやりやすく、介護ロボットメーカーなど新たな産業集積地となる可能性もある。定員割れに悩む大学にとっても、安定的な学生獲得につながる。結果として若者の働き口ができ、若者の流出防止だけでなく、都会からも戻る好循環が生まれる。

 地方創生の成否は縦割り行政の排除にかかっているが、官僚の縄張り争いは相変わらずだ。

 こうした悪弊を打ち破るためにも、複数の省庁にまたがるモデル事業を展開し、“成功体験”を1つずつ積むことから始めるべきである。

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