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【日曜講座 少子高齢時代】引退後は地方で学生満喫 日本版CCRC 論説委員・河合雅司 

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【日曜講座 少子高齢時代】
引退後は地方で学生満喫 日本版CCRC 論説委員・河合雅司 

 対象はリタイアした元気な高齢者だ。“大学生”に戻ったつもりで、知的好奇心を満たし、サークル活動を楽しむといったキャンパスライフを満喫するのである。

 既存の大学のように校舎があるわけではなく、シルバータウンに大学の出前授業がやってくるイメージである。受験は不要で、関心のある授業だけを受講する。趣味やボランティア、アルバイトに精を出してもよい。

 お手本は米国にある。元気なうちは学生生活をエンジョイし、体が弱ってきたらキャンパス内にある大学病院直結の分院や介護施設で最期まで不安なく暮らせる「大学連携型CCRC」と呼ばれるコミュニティーが各地に広がっているのだ。これを日本流にアレンジするのである。

 都会の自宅は定期借家権を使って5年契約で貸し、移住先に家を借りる。契約が終了した時点で、都会の自宅に戻るか地方に住み続けるかを選択する。これはNPO法人「ワープステイ推進協議会」が提唱している。“下宿生”として地方大学に通うと考えれば分かりやすい。

 移住者が借りる家は、おしゃれな街並みを大学キャンパス内に新たに造成し“学生寮”のようにしてもよい。地方都市の市街地をキャンパスに見立て、空き家となった古民家を再利用する方法もあり得る。若者たちが通うキャンパスと隣接すれば、世代を超えた交流も生まれよう。

 移住者がスムーズに暮らしに溶け込めるよう大学事務局は学級編成をする。自治体もガイド役を置き地元の人々との交流の輪を用意する。

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