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【国民の自衛官(5)】「一発一発が勝負」で40年無事故で任務完遂 陸自第101不発弾処理隊 

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【国民の自衛官(5)】
「一発一発が勝負」で40年無事故で任務完遂 陸自第101不発弾処理隊 

不発弾の信管抜き取り作業を実演する隊員=那覇市の陸上自衛隊那覇駐屯地

 先の大戦で激しい地上戦が行われた沖縄には大量の不発弾が残る。その地で部隊発足以来、40年間にわたり無事故で不発弾処理を完遂してきた。処理件数は3万4500件に上る。

 不発弾が見つかると県警から要請があり、危険性が高い場合は緊急出動する。この緊急出動の多さも部隊の特徴で、昨年度は618件で全国の93%を占める。3人チームの4班が交代で24時間待機し、要請後、昼は10分、夜は30分以内に出動して危険性を確認する。

 隊長の錦織康二(にしこりこうじ)2等陸佐(52)は「緊急出動は1日平均2、3件あり、1日で9件出動したこともある」と話す。地上戦でさまざまな弾薬が使われ、県警では種別と危険性の判断がつきにくいため、おのずと緊急出動が増える。

 隊長室の壁の日程表には8~9月に14個の目印があった。「住民避難」を伴う不発弾処理の予定で、動かせば爆発しかねない不発弾について、発火装置の信管を無力化するか不発弾を爆破する。「1発1発が勝負だ」(錦織隊長)という。

 隊員の技量は高いが、小さなミスは起きる。それを同僚が見逃さず、大きなミスにつなげないチームワークが不可欠で、それこそが無事故を支えている。

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