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【島が危ない 第3部 五島列島 かすむ国境(中)】遠のく本土、近づく中韓 過疎化と物価高が演出

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【島が危ない 第3部 五島列島 かすむ国境(中)】
遠のく本土、近づく中韓 過疎化と物価高が演出

 長崎県・五島列島での生活は他の離島と同様、不便さを伴う。

 運転免許を取得するには本土の長崎県大村市に行かなければならない。「同じ長崎県民なのに、なぜ、高い運賃を支払って大村まで行かないといけないのか」。福江青年会議所の前理事長、土岐達也さん(35)は納得がいかないという。

 土岐さんによると、苦労は他にもたくさんある。「大学入試センター試験だって、福江島(五島市)で受けられるようになったのは平成21年から。それまでは、船に乗って長崎大(長崎市)まで受けに行った。天候の問題があるから、4、5日前に行くわけですよ。受験生の負担は大きかった」

 五島ふくえ漁協の熊川長吉組合長(61)も「われわれは生まれたときから離島というハンディを背負って生きている」と話す。

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 五島にとって本土は年々遠い存在になっている。象徴的なのが、交通事情の悪化だ。

 五島列島最大の福江島と本土を結ぶ空路は、福江-福岡の1日4便と福江-長崎の1日4便だけだ。伊丹(大阪)などと結ばれていた時期もあったが、搭乗率の低さなどから廃止になった。

 料金も高い。福岡までの場合で正規料金は1万8800円、島民向けの割引料金でも1万2850円だ。五島市の荒尾正登市議会議長(52)は「早割料金だと福岡から東京に行くのとそんなに変わらない。これでは、いくら観光客を呼んでも来てもらえない。議会でも国に是正を要望し続けているが、いい答えは返ってこない」と嘆く。

本土から遠のくに従い、独自に生き延びる策を…

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