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同期3人が事務次官! 総務省と財務省で起きた「超異例人事」の内幕

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同期3人が事務次官! 総務省と財務省で起きた「超異例人事」の内幕

 官邸は内閣人事局発足に象徴される霞が関の人事支配力強化を進める。その一方で、菅は官僚の意向にも耳を傾ける。アメとムチの人事掌握術で官僚のモチベーションを維持しつつ霞が関人事を掌握する狙いだ。

 旧大蔵省時代から財務省では、出世レースのトップが主計局長に就任するまでに、ほとんどの同期が退官するか外部に転出するのが普通だった。中央省庁では同期が2人続いて事務次官に就くことはまれにあるが、同期が3人続くことは「聞いたことがない」(総務省幹部)。

 「同期3人次官」にはさすがの財務省幹部も及び腰だったとされる。しかし、総務省が一足先に前例を作ったことで、来年、田中の事務次官就任に向けた足かせはなくなった。待ったをくらった安倍にしても、田中事務次官の目が確実になり、「官房長官への信頼を強めた」(前出自民党中堅議員)とみられる。

政治主導の「情実」

 菅は総務相だった平成19年、当時の放送行政課長を「NHK寄りだ」として更迭し、自民党内からも「やりすぎだ」と批判された。その数日後には、日本郵政公社総裁(当時)だった生田正治に自ら引導を渡したにもかかわらず、記者会見では「生田さんから辞めたいと申し出があった」と説明した。驚いた生田が「ボクから辞意は表明していない」と否定会見を行ったため、菅のウソが明らかになった。こうした事例から、菅の強引な人事が揶揄(やゆ)されたこともある。

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