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【安倍政権考】色あせた「保守本流」、現実は「安倍カラー」一色

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【安倍政権考】
色あせた「保守本流」、現実は「安倍カラー」一色

 どうにかこうにか高い支持率を保ち、外交・安全保障、経済などで、こうと信じる政策を推し進める安倍晋三首相(59)の政権運営をながめていると、戦後、自民党政治を特徴付けるキーワードとしてよく用いられた「保守本流」という概念が色あせてくる。これまで、「本流」とされたあらかたが「傍流」に追いやられ、「傍流」が「本流」となっているからだ。

森政権以降

 自民党史をひもとくと、「保守本流」といえば、吉田茂元首相の系統に属し、政治路線では「護憲」「軽装備」「対米協調」をとり、経済政策は財政出動によって需要創出する所得の再分配を重んじた。現在の額賀派(平成研究会)、岸田派(宏池会)である。

 「本流」とされるにふさわしく、田中角栄政権から小渕惠三政権に至る15人の首相のうち自民党総裁から首相に就いた12人をみると、7人が両派の領袖クラスであり、そうでなくとも両派が支持することで政権が誕生したケースが多く、表裏にわたり政界で影響力を保持してきた。

 ところが、森喜朗政権以降となると、8人の首相のうち、民主党政権の3人を除けば、4人が町村派(清和政策研究会)と、風景は一変する。町村派は、安倍首相の出身派閥で、祖父に当たる岸信介元首相の流れをくんでおり、自民党では長らく、「保守傍流」と位置付けられてきた。

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