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【小田博士の防衛装備品入門】次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機  

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【小田博士の防衛装備品入門】
次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機  

 P1は「国内の技術力や開発能力が高まった」(防衛省幹部)として、さまざまな部品が国産で作られた純国産ジェット機だ。機体は川崎重工業、エンジン部分はIHIが製造している。魚雷と空対艦ミサイルを装備し、搭載可能な弾数も増えている。

 巡航速度は約450ノット、巡航高度は約3万6000フィートで、それぞれP3Cの3割増しの性能を誇る。航続距離も同2割増しの約8000キロで、「現場に急行でき、長時間の任務も可能になる」(防衛省幹部)という。

 搭載された電子機器から発生する電磁波の影響を避けるため、翼のフラップや方向舵などの制御システムに光ファイバーを通じて操縦信号を送る世界初の実用機だそうだ。

 米軍が昨年12月から沖縄県の嘉手納基地に配備した新鋭哨戒機P8との連携も強化。海自では「P8とP1は開発段階から情報共有に努めるなど、インターオペラビリティ(相互運用性)の確保に配慮している」としている。

 P1が那覇基地に配備されれば、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をはじめとした南西諸島における離島防衛の強化にも役立ちそうだ。

 このコーナーでは、防衛省担当記者が自衛隊の防衛装備品を解説します。

 【記者プロフィル】小田博士(おだ・ひろし) 平成10年に入社。26年1月から防衛省担当。以降、旧・武器輸出三原則や集団的自衛権をはじめ防衛法制の見直しなどを取材。39歳

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